2008年08月15日
裁判員候補 初年2300人 (Aug.4-10)


News read by Tom / Jingle by チーズケークス(Summer Ver.)
裁判員候補 初年2300人
2009年5月21日に始まる裁判員制度で、09年の鹿児島県内の裁判員候補者数が約2300人となることが7日までに分かった。鹿児島地裁で扱う殺人などの裁判員裁判対象事件は、過去5年間で平均28件。同地裁総務課は「多くの辞退申し立ても見込まれることなどからやや多めに見積もった」としている。
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Laymen judge system set to start
It was learned on August 7 that the number of candidates in Kagoshima prefecture for jurors in the new citizen judges system, which will be introduced on May 21, 2009, will be around 2,300 in its first year. The number of trials for criminal cases in the new system, including a murder in the local district, which the citizens will be involved in, is expected to be 28 per year, based on the average in the last five years. The district court’s general affairs department said they increased their estimated number of candidates since a number of requests for declination are expected.
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<コメント>
“It was learned on August 7 that the number of candidates in Kagoshima prefecture for jurors in the new citizen judges system, which will be introduced on May 21, 2009, will be around 2,300 in its first year.”
‘It was learned’ は「・・・がわかった」という、ニュースなどでよく耳目にする表現。‘the number of …’ は「・・・の数」。‘a number of …’ だと、文脈により「多数の;若干の」という意味になります。‘candidate’ は「候補者;志願者」。‘juror’ は「陪審員;審査員、審判員」。陪審員は、正確には裁判員とはやや性質が異なりますが、既存の表現としては最も近いと思われるため使用しました。‘citizen judges system’ は「裁判員制度」の訳で、直訳は「市民裁判員制度」。
“The number of trials for criminal cases in the new system, including a murder in the local district, which the citizens will be involved in, is expected to be 28 per year, based on the average in the last five years.”
‘trials’ は「(犯罪などに対する)裁判、公判(judgement, justice, case)」。‘criminal cases’ は「犯罪事件」。‘the local district’ はここでは「鹿児島地裁の管轄区域(judicial district)」のことで、鹿児島県のことを指します。‘(be) involved in’ は「(よい意味で)(活動などに)参加する、携わる(take part in)」。‘(be) expected to …’ は「・・・と期待されている、・・・するはずである」。‘per ~’ は「~につき、~毎に」。‘based … years’ は「過去5年間の平均を基に」。‘based on …’ は「・・・に基づく」。
“The district court’s general affairs department said they increased their estimated number of candidates since a number of requests for declination are expected.”
‘The … department’ は「鹿児島地裁の総務課」。‘affair’ は「(日々の)事務、業務(business);(漠然とした)事態、事情;(短期間の)恋愛沙汰、浮気;(世間を騒がせるような)事件、出来事」。‘they … candidates’ は「(総務課は)候補者数を多く見積もった」。‘increase’ は「・・・を増やす;・・・が増える」。‘estimated number’ は「見積もった数;概算数」。‘since … expected’ は「多くの辞退申し立てが見込まれるため」。‘a number of’ は「多数の(many, a lot of, a host of, a slew of, a spate of, etc)」。‘declination’ は「(正式の)辞退、丁寧な断り(refusal);傾斜、下降」。
タイトルの “Laymen judge system set to start” は「素人裁判制度へ準備万端」。
裁判員制度では、一事件あたり6人の裁判員が選ばれ、裁判官と一緒に刑事事件の法廷(公判)に立ち会い、評議により判決を出します。最高裁判所によれば、国民が裁判に参加することにより、裁判が身近でわかりやすいものとなり、司法に対する国民の信頼が向上に繋がることが期待されるとのこと。導入に先駆けて早速、一般人にはわかりにくい「法廷用語」の代わりにわかりやすい表現を使うなどといった改善もなされているようです。
一方で、裁判員に選ばれた場合の職場の理解や、感情に流されやすい、陪審員の身の安全、などなど、多くの問題点を抱えていることも事実であり、前途多難が予想されます。さらに、これまで数回実施された模擬裁判においては案の定、評議の中で裁判官の意見に流されやすいという問題点が指摘されています。これはなにも裁判のように専門的な内容に限った問題ではなく、特に外国人が一緒の場においては日本人の発言の少なさは際立ちます。
この理由としては主に、「問題意識の低さ」と、「発言力の弱さ」というふたつの要素が考えられますが、受身の教育に慣れている日本人には特に後者が欠落しているように思えます。日本人に「英語が苦手」な人が多いのも、「英語力」というよりむしろこちらに原因があるように思えます。国民の政治意識を高める上でも裁判員制度は有意義だと思いますが、肝心の議論ができないのでは、模擬裁判で表面化したように、結局は裁判官の意見に流される可能性が高いように思われます。
「あうんの呼吸」で分かり合える日本社会とは違い、様々な利益や価値観が渦巻く国際社会においては、発言力の弱さは致命傷になります。根本的には、発信型の教育への転換が求められるのではないでしょうか。
みっち(担当講師)
参照:最高裁判所HP http://www.saibanin.courts.go.jp/
Resource >>南日本新聞ホームページ 373news.com
http://www.373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=12113
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Posted by GAiGO at 17:03│Comments(1)
│ローカル・ニュース
この記事へのコメント
これ面白いよ:
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Posted by トム at 2008年09月09日 15:18
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