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2008年01月25日

ジャンボ鬼火焚き (Jan.14-20)

ジャンボ鬼火焚き (Jan.14-20)


ジャンボ鬼火焚き
姶良町で19日夜、日本一の「鬼火焚き」が行われ、会場周辺は多くの人で賑わった。今年で12回目で、今回の高さは32メートル。点火前の鬼退治の儀式では、同町の中学校の弓道部員らがやぐらに設置された巨大な鬼の面に矢を放ち、厄払いと無病息災を願った。

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Burning off the evil
The 12th annual fire festival, ‘Onibi-taki’, was held in Aira Town on the evening of Jan.19, attracting many visitors to the venue. It is the biggest event of its kind nationwide, and a 32-meter-high bamboo tower was built for this year. Prior to the lighting ceremony, members of archery clubs from local junior high schools shot arrows at a giant ogre face attached to the bamboo-made torch as a ritual to drive out evil spirits and pray for the year’s sound health.
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<コメント>
“The 12th annual fire festival, ‘Onibi-taki’, was held in Aira Town on the evening of Jan.19, attracting many visitors to the venue.”

‘annual … festival’ は「年1回の火祭り」。「鬼火焚き」を補足説明しています。‘(was) held’ は「開催された」。類は ‘take place’。‘on … Jan.19’ は「1月19日の晩に」。「晩」という時間帯を表すには通常 ‘in the evening’ といいますが、日付と一緒になるときは上記のような形をとります。‘attracting … venue’ は「多くの人が会場に集まった」。‘attract’ は「(人などを)魅了する、引き付ける」。‘venue’ は「会場、現場、開催地」。




“It is the biggest event of its kind nationwide, and a 32-meter-high bamboo tower was built for this year.”

‘It … nationwide’ は「この種のイベントとしては国内最大である」。‘bamboo tower’ は「竹のやぐら」。




“Prior to the lighting ceremony, members of archery clubs from local junior high schools shot arrows at a giant ogre face attached to the bamboo-made torch as a ritual to drive out evil spirits and pray for the year’s sound health.”

‘Prior to …’ は「・・・の前に」。類は ‘before’ ‘in advance of’。‘lighting ceremony’ は「点火式」。‘shot … face’ は「鬼の面に向かって矢を放った」。「(矢を)射る、放つ」は ‘launch’ ‘release’ ‘discharge’ ‘send’ などの動詞も使われます。‘ogre’ は「鬼」。因みに「鬼ごっこをする」は ‘play tag(tig)’ と言います。『さいどすとーりー』では、色々な「鬼」について触れてみたいと思います。

‘attached to …’ は「・・・に固定された、結びつけられた」。類は ‘fix’ ‘put’ など。‘the … torch’(竹で出来た松明)は ‘bamboo tower’ の言い換えです。因みに ‘torch’ はイギリス英語では通常「懐中電灯」(米では ‘flashlight’)を表します。
‘ritual’ は「儀式」。類は ‘rite’ ‘ceremony’ ‘practice’。‘drive … spirits’ は「悪霊を追い払う」。「厄払いをする」は他にも ‘break(smash) a jinx’ ‘expel(dispel; wade off; drive away) ill(bad) luck’ などの表現が出来ます。‘pray … health’ は「無病息災を祈る」。




タイトルの“Burning off the evil” は「厄を焼き払う」。

筆者もこの「姶良ジャンボ鬼火焼き」を学生や留学生と一緒に初めて見に行きました(「GAiGO News」参照)。
大きなやぐらが一気に燃え上がると、辺りは昼間のように明るく照らし出され、寒い冬の空気を暖めました。大量に降り注ぐ火の粉や踊り狂うようにやぐらを焼き尽くす炎の姿を見ていると、「火」の有難さや、それに対する畏敬を感じずにはいられませんでした。
みっち(担当講師)





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>>さいどすとーりー>>>


~色々な「鬼」~

一口に「鬼」といっても、様々な「鬼」がいます。それぞれどんな「鬼」なのか、まずは手元の「ジーニアス和英・英和辞典」と「ロングマン現代アメリカ英語辞典」を参考にみてみましょう。


Demon
(特に人に取りついた)悪霊;悪魔、鬼
An evil spirit

Daemon
〔ギリシア神話〕ダイモン、半神半人《人間と紙の中間の霊;時にdemonともつづる》
A spirit in ancient Greek stories that is less important than the gods

(The) Devil
(神に対する)悪魔(Satan)、悪鬼、魔人、魔王、悪霊(Demon)
≪悪・誘惑の象徴;ヤギの頭に角・尾・長い耳・割れたひづめ・コウモリの翼に女の腕と胸を持った姿で表される≫
The most powerful evil spirit in some religions, especially in Christianity; Satan

Satan
(ユダヤ教・キリスト教でいう)悪魔、魔王(the Devil)
The Devil, considered to be the main evil power and God’s opponent

Ogre
(童話・民話の)人食い鬼
A large ugly creature in children’s stories who eats people

Gnome
(地下に住み地中の宝を守るとされる)地の精;醜い小人
A creature in children’s stories who looks like a little old man and lives under the ground



これらを分類すると、‘Gnome’ は他とは違い、「白雪姫」に出てくるような「小人」で、どちらかといえば「精霊」に近い存在です。‘Ogre’ は西洋の童話や絵画などで出てくる人食いの「怪物」であり、大きな頭、もじゃもじゃの髪と髭、大きな臍に逞しい体つきといったイメージで描かれます。そして ‘Demon’ ‘the Devil’ ‘Satan’ は、人間の信仰心を試す神の使い、あるいは神に対する反逆者としての「堕天使」や「悪魔」などとして描かれます。

それでは、日本の「鬼」とは一体どんなものなのでしょうか。「広辞苑」によると、

・ 「天つ神に対して、地上などの悪神、邪神」
・ 「死者の霊魂。亡霊」
・ 「恐ろしい形をして人にたたりをする怪物。もののけ」
・ 「想像上の怪物。仏教の影響で、餓鬼、地語句の青鬼・赤鬼があり、美男・美女に化け、音楽・双六・詩歌などにすぐれたものとして人間世界に現れる。後に陰陽道の影響で、人身に、牛の角や虎の牙をもち、裸で虎の皮のふんどしを締めた形をとる。怪力で性質は荒い」

などの説明があります。つまり、童話「桃太郎」で出てくる鬼や、節分で使われるお面のイメージである「鬼」 -もじゃもじゃ頭に角が生えて、虎のパンツをはいた「赤鬼」と「青鬼」-、は仏教の影響によるものだといえそうです。広辞苑の説明を見ても、多様な文化が入り混じった日本らしい「鬼」だと言えます。

さて、このようにみてみると、超人的な能力を持っている「化け物」で、恐ろしいもの、悪いものの象徴として描かれる日本の「鬼」のイメージに最も近いのは ‘Ogre’ ということがわかります。しかし、西洋の「悪魔」も日本の「鬼」も、「善」の対極としての存在であることには変わりありません。そしてそれは、他ならぬ人間自身を反映したものなのです。



                         ジャンボ鬼火焚き (Jan.14-20)
                           姶良ジャンボ鬼火焚き


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参照:広辞苑、ジーニアス英和・和英辞典、ロングマン現代アメリカ英語辞典、Wikipedia





Resource >>南日本新聞ホームページ 373news.com
http://www.373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=8702



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