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2008年01月16日

天文館で天文観測 (Jan.7-13)

天文館で天文観測 (Jan.7-13)


天文館で天文観測
鹿児島市の繁華街、天文館で天文観測を楽しむ「冬の天文館 星空劇場」が12日に初めて開かれた。江戸時代に設置された天文施設が地名の由来となっていることや、観測の好機を迎えた火星が「西郷星」とも呼ばれることから、「We Love 天文館協議会」などが企画した。繁華街で予想以上に見える星空に多くの人が驚いた様子だった。

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Stargazing in downtown
People gathered to see the stars under the winter sky in Kagoshima City’s downtown, Tenmonkan, on Jan.12. This stargazing event organised for the first time by local groups led by the ‘We Love Tenmonkan’ Council, was arranged to coincide with Mars (also called ‘Saigo Star’ in Kagoshima after the local hero) reaching its closest point to the earth. In addition, the name ‘Tenmonkan’ derives from the observatory which was set up in the Edo period. Many people looked surprised to see the stars more clearly than they had expected in the concrete jungle.
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<コメント>
“People gathered to see the stars under the winter sky in Kagoshima City’s downtown, Tenmonkan, on Jan.12.”

‘gather(ed)’ は「集まる」。類は ‘meet’ ‘get together’。‘under … sky’ は「冬空の下で」。「冬の・・・」というイベント名を直接訳す代わりに「冬空の下、人々が星を見るために鹿児島市の天文館に集まった」という訳をしてみました。




“This stargazing event organised for the first time by local groups led by the ‘We Love Tenmonkan’ Council, was arranged to coincide with Mars (also called ‘Saigo Star’ in Kagoshima after the local hero) reaching its closest point to the earth.”

‘this … event’(この天体観望のイベント)は本文中の「冬の・・・」というイベントのこと。‘stargazing’ は ‘star’(星)と ‘gaze’(眺める)の複合語です。‘local groups … Council’ は「『We Love 天文館協議会』が中心となった地元のグループ」。‘led by …’ は「・・・が率いる」。‘(was) arranged … earth’ は「(地元の英雄にちなんで鹿児島では「西郷星」とも呼ばれる)火星が地球に最接近するのに合わせて計画された」。
‘arrange’ は「あらかじめ手はずを整える;整頓する」。類は ‘organize’ ‘prepare’ ‘fix’。‘coincide with …’ は「・・・と同時に起る;一致する」。




“In addition, the name ‘Tenmonkan’ derives from the observatory which was set up in the Edo period.”

‘In addition’ は「加えて」。‘derives from …’ は「・・・に由来する」。‘observatory’ は「観測所、天文台」。‘(was) set up’ は「設置された」。類は ‘build’ ‘establish’ ‘place’。




“Many people looked surprised to see the stars more clearly than they had expected in the concrete jungle.”

‘looked surprised’ は「驚いている様子だった」。日本語では「驚く」のように能動態で表現されるため勘違いしやすいですが、‘surprise’ ‘bore’ ‘shock’ など、人の感情や心理状態を表す動詞はほとんどが「人を~という状態にさせる」という意味を表すため、「受動態」になることに注意が必要です。
例)I am bored.(私は退屈している) <=> It is boring.(それはつまらない)

‘concrete jungle’ は「コンクリート・ジャングル」という和製英語で、たくさんのビルがジャングルのように密集している地域のこと。実際には東京都心などのことなので天文館を指して使うのは大袈裟ですが、自然の多い郊外に対する対比としての「言葉の彩」です。




タイトルの“Stargazing in downtown” は「繁華街で天体観望」。

‘downtown’(繁華街)はイギリスでは ‘city centre’ といいます。
みっち(担当講師)






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>>さいどすとーりー>>>

~重豪と斉彬~

「天文館」の名前の由来となった天文施設を造らせたのは、薩摩藩第8代当主の島津重豪(しげひで)。現在放映中のNHK大河ドラマの主人公である「篤姫」を養子に迎えた島津斉彬の曽祖父にあたる人物です。

重豪は、オランダを中心とした西洋文化にのめり込み、いわゆる「蘭癖(らんぺき)」と呼ばれる大名の代表格でした。今で言う「西洋被れ」でしょう。彼は藩校の「造士館」や「演武館」を設立し教育の普及に努めたほか、医療技術の向上のために「医学院」、そして暦学や天文学の研究のための「明時館(天文館)」などを設立し、薩摩藩の発展に大いに貢献しました。教育機関で武士階級以外の子どもも受け入れていたのは特筆すべきでしょう。

一方で華美な生活を好み、世界中から珍しいものを買いあさるなど、かなりの浪費家でもありました。そのため藩財政は圧迫され、薩摩藩は天文学的な借金を抱えることとなりました。宇宙の神秘を探ろうと「天文館」を造った薩摩藩ですが、こんなに身近なところに「宇宙」が潜んでいたとは皮肉な話です。
家督を継いだ長男の斉宣は質素な生活を奨励する緊縮財政政策を採りましたが、これに反対した重豪は彼を隠居させ、実権を握ったまま孫の斉興に家督を継がせました。その後晩年になってようやく、下級武士の調所広郷を重用し財政改革に取り組みました。ここが現在NHK大河ドラマ「篤姫」で描かれている時代ですね。

このように名前に劣らず豪快な人物であった重豪は、曾孫の斉彬の才能を高く評価しており、シーボルトとの会見の席にも斉彬を同席させ、西洋の事情を聞いたりもしています。稀代の名君といわれ、後に明治維新のきっかけをつくる第11代薩摩藩当主・島津斉彬の誕生の影には、「世界」という存在を教えてくれた曽祖父・重豪の存在が大きかったといえます。


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参照:Wikipedia





Resource >>南日本新聞ホームページ 373news.com
http://www.373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=8496



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この記事へのコメント
初めて拝見しました!すごい。英語が楽しく学べるブログですね。鹿児島の情報も得ることができて、素晴らしいです~♪
取材に行きたくなりました~♪(^O^)♪
Posted by 鹿児島インターネットテレビ局長 at 2008年01月18日 10:02
鹿児島インターネットテレビ局長さんへ

一時一日のアクセス数が急に500件を超えてランキングが2位にまでなったのでビックリしています!!

このブログは1987年から2002年まで15年間、鹿児島外語学院(GAiGO)の創設者が
南日本新聞朝刊で担当していた「ウイークリーかごしま」の意志を引き継いだものです。

GAiGOの授業でも使っているので皆さんのお役に立てれば嬉しいです!
Posted by GAiGO at 2008年01月19日 09:05
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天文館で天文観測 (Jan.7-13)
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