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2008年01月05日

女性の起業支援します! (Dec.17-23)

女性の起業支援します! (Dec.17-23)


女性の起業支援します!
鹿児島市のNPO法人が17日、同市内に女性専用の起業家支援施設を開設し、入居者の募集を始めた。地域密着型の事業を目指す女性や、女性を事業主とする団体が対象で、来年1月から利用できる。女性に限定する例は全国初とみられる。

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NPO to support women entrepreneurs
An NPO in Kagoshima City set up a women-only support facility for entrepreneurs on Dec. 17 and are now looking for tenants. The feminine office is offered for women who aim to start or own community-based businesses and organisations, and will be available from January. It is expected that the facility is the first of its kind nationwide that is offered exclusively for women.
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<コメント>
“An NPO in Kagoshima City set up a women-only support facility for entrepreneurs on Dec. 17 and are now looking for tenants.”

‘NPO’ は ‘Nonprofit organization’(非営利組織)の略。‘set up’ は「設立する」。類は ‘establish’ ‘found’ ‘organize’。’a women-only … facility’ は「女性専用の支援施設」。‘entrepreneur(s)’ は「起業家、事業家」。フランス語では「契約者、企業家」を意味し、“enterprise”(事業、企業)も同じ語源を持ちます。‘tenant(s)’ は「(土地や家屋などの)賃借人」。



“The feminine office is offered for women who aim to start or own community-based businesses and organisations, and will be available from January.”

‘The feminine office’ は「その女性用の職場」。一文目の ‘a women-only facility’ の言い換えです。 ‘feminine’ は「女性の、女性特有の」で、ラテン語の ‘femina’(女、授乳する人)が語源です。‘(is) offered for ~’ は「~に提供される」。‘who … organisations’ は「地域密着型の事業や組織を始める、あるいは保有する人」。‘(will be) available’ は「利用できる」。‘avail’(役に立つ、用が足りる)と ‘able’(~する能力がある)が合体した単語です。



“It is expected that the facility is the first of its kind nationwide that is offered exclusively for women.”

‘It is expected that …’ は「(that以下)とみられる、期待される」。‘the first of its kind’ は「そのようなものでは初めて」。‘its kind’ が指すのは ‘women-only’(女性専用)のことです。‘nationwide’ は「全国で」。「世界中で」ならば ‘worldwide’ となります。‘offered … women’ は「女性のみに提供される」。‘exclusively’ は「排他的に、独占的に」で ‘only’ と同義です。



タイトルの “NPO to support women entrepreneurs” は「NPOが女性の起業家を支援」。
施設を開設したNPO法人「ネイチャリング・プロジェクト」の松村代表理事は、「NPO法人が手がける起業家育成事業など通し、男性陣の中で気疲れする女性が多い点が気になっていた」ことを開設の理由に挙げています。「21世紀は女性の時代」とも言われますが、そのためにもまずは女性のリーダーが育ちやすい環境づくりが大切なようです。
みっち(担当講師)



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>>さいどすとーりー>>>

~「男尊女卑」と「他所者(よそもん)」~

鹿児島県は他県に比べて未だに「男尊女卑」の風潮が強いといわれます。1972年に鹿児島市の鴨池陸上競技場をメイン会場にして行われた「太陽国体」においては、皇后陛下も挨拶の中でそのことを指摘されたそうです。また、鹿児島県の年配の男性は県外出身者に対する「他所者(よそもん)」意識が強く、郷土愛が強くて排他的であるという特徴も指摘されます。鹿児島中央駅前広場にある「若き薩摩の群像」に、実際には同行していた他藩出身者の銅像が含まれていないこともそれを象徴しており、現在二人の銅像の増設を求める運動が繰り広げられています。*(Aug.27-Sep2 「ロストサムライ」参照)


今年6月、鹿児島外語学院の学生は「薩摩藩の強さの秘密」と題して、明治維新前後に隆盛を誇った薩摩藩の強さを検証する研究発表*(『GAiGO News』参照)を行いました。そこで、その「強さの要因」をヒントに上記の風潮を考察してみたいと思います。

まず、鹿児島の年配の男性の強い郷土愛と「他所者意識」の風潮を探ってみましょう。
薩摩藩は他藩との交流を避け、「文化的島嶼(とうしょ)」を築き上げることで独自の文化を守ってきました。そのため他藩出身者に対する「他所者(よそもん)」意識が強く、この風潮が今でも年配の人の中に残っていると考えられます。また、薩摩藩独特の「郷十教育」が思想形成の上で大きく関与していることは間違いないでしょう。薩摩藩では城下を「郷十」と呼ばれる区画に分けて(これが「郷十教育」の名前の由来)、それぞれの「郷十」ごとに厳しい上限関係を置くことで秩序を保ち、また、他の「郷十」との競争意識を持たせることで切磋琢磨させていました。そのため、郷土愛が非常に強く、他の地域に対する対抗心が非常に強い風潮が出来上がっていったのではないかと想像します。

次に、未だに根強く残るとされる「男尊女卑」の風潮を考察してみましょう。
まず、これは特に鹿児島に限ったことではありませんが、「郷十教育」はあくまでも「男子のための教育」であったということに気づきます。また、島津家は「人は城、人は石垣、人は壕」を標語に、各地に武家を配置することで防衛の礎を築いていました。そのため、薩摩藩は全国に比べて圧倒的に武士の割合が多い社会でした。全国平均が約5%なのに対して、薩摩藩は25~30%だとされます(実際には普段は農民で戦の時に戦う「カライモサムライ」を多く含む)。ヨーロッパからの玄関口という地理的な特徴から常に欧米の脅威を感じていたことも、常に臨戦態勢を保つ風潮に拍車を掛けていたのでしょう。
また、「薩摩は他国の風を真似ると滅ぶるぞ」という島津義弘公(関ヶ原の戦いで世にも名高い「敵中突破」をした人物)の教えにも表されているように、薩摩は独特の「質朴」の士風を頑なに守り、中央の「町人文化」は薩摩にはほとんど入ってきませんでした。このため、他地域に比べて厳格な武家社会が保たれ、男性中心の風潮が色濃く残る結果になったのではないかと想像します。

さらに、映画「ラストサムライ」のモデルともなった西南戦争において明治維新政府との戦いに敗れた悲劇性が、薩摩藩の人々の心に、自分たちこそがまさに「ラストサムライ」であるという気持ちを強く芽生えさせたのでしょう。昨年末、鹿児島市の西郷隆盛像に大島紬を着せるか否かという論争*(Oct.29-Nov.5 「西郷さんへビッグな誕生日プレゼント」参照)があれほどまでに大きくなったことで、「西郷どん」の鹿児島における根強い人気を改めて示しましたが、彼がこれほどまでに鹿児島でカリスマ化しているのは彼の人間性のみならず、恐らくは「ラストサムライ」の象徴として捉えられているからではないでしょうか。逆に、西南戦争で西郷と敵対した大久保利通や黒田清隆を敵対視する人はいまだに多く、明治維新の意義が認められて名誉復活し、銅像建設に至るまでにも紆余曲折があったようです。


さて、このように考察してみると、現在悪評のある「男尊女卑」や「他所者意識」の風潮は、ある意味では昔の「よさ」が「仇」になっているとも言えます。そして、両者に共通する点として「プライド」があるような気がします。それは男の女に対する、そして、他地域の出身者に対する偏狭な優越感であり、詰まるところは「自己愛」です。
日本では近年、いわゆる「国旗・国歌法案」が成立し、全ての教育の基礎となる「学習指導要領」では「国を愛する心」の育成が明記されるなど、「愛国」という言葉が独り歩きする風潮が出ています。確かに自分の生まれ育った国を愛することは大切ですが、「愛情」とは自然と湧き出てくるもの。偏狭な「自己愛」は争いを生むだけではないでしょうか。


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Resource >>南日本新聞ホームページ 373news.com
http://www.373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=8234



鹿児島外語学院ホームページ      


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