2009年02月13日
教育目標:愛国・郷土愛!? (Feb.2-8)


News read by Tom / Jingle by Shu&Naoya
教育目標:愛国・郷土愛!?
鹿児島県教育振興基本計画案を審議する県議会文教商工観光労働委員会が2日あり、県教委は2009-13年度の基本目標に「わが国と郷土を愛する」との文言を盛り込む修正案を報告した。県教委は「委員や県民から寄せられた意見に、改正教育基本法の文言の趣旨を踏まえて検討した結果」としているが、委員会外の県議は「国を愛するのは心の問題。再度パブリックコメントを行うべきでは」と発言した。
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Prefecture to demand students to love hometown, nation
On February 2, the Kagoshima Prefectural Board of Education reported an amended basic plan for its educational policy for 2009-2013 that incorporated a phrase ‘to love our nation and hometown’ into the original draft. A conclusion was reached after giving due consideration to opinions from the public and the committee members on the basis of the spirit of the revised Basic Education Law. However, one prefectural assembly member, who is not a member of the committee, criticised the decision saying that they should rehear public comments as it is one’s individual decision whether to love one’s nation or not.
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<コメント>
“On February 2, the Kagoshima Prefectural Board of Education reported an amended basic plan for its educational policy for 2009-2013 that incorporated a phrase ‘to love our nation and hometown’ into the original draft.”
‘the Kagoshima … Education’ は「鹿児島県教育委員会」。‘amend(ed)’ は「(憲法・法律など)を修正する、改正する(revise)」。‘educational policy’ は「教育方針」。‘incorporate(d) … [in, into] ~’ は「〈人が〉〈物・事〉を〔・・・へ〕組み入れる、編入する(include)、合併させる(join)」。‘to … hometown’ は「我が国と郷土を愛する」。
“A conclusion was reached after giving due consideration to opinions from the public and the committee members on the basis of the spirit of the revised Basic Education Law.”
‘A … reached’ は「結論が下された」。‘reach a conclusion’ で「結論に達する、結論を下す」。‘after … consideration to ~’ は「~を十分考慮して、~に適切な配慮をして」。‘committee members’ は「委員会のメンバー」。‘on the basis of …’ は「・・・に基づいて」。‘the revised Basic Education Law’ は「改正教育基本法」。
“However, one prefectural assembly member, who is not a member of the committee, criticised the decision saying that they should rehear public comments as it is one’s individual decision whether to love one’s nation or not.”
‘prefectural … member’ は「県会議員」。‘criticis[z]e(d)’ は「・・・を批判する、非難する批評する」。‘the decision’(その決断)とは一文目の ‘amended basic plan for ~’( 鹿児島県教育振興基本計画案の修正案)を指しています。‘rehear’ は「・・・を再び聞く、聞き直す」。‘public comment’ は「一般の意見、パブリックコメント;公式の発言」。‘as … not’ は「国を愛するかどうかは個人の意思決定によるものであるから」。
タイトルの “Prefecture to demand students to love hometown, nation” は「県が生徒に郷土と国を愛することを要求する」。
2006年(平成18年)12月22日に公布・施行された改正教育基本法では、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」という文言で「愛国心」について触れています。この改正においては、小渕恵三‐森喜朗内閣総理大臣(当時)の諮問機関であった教育改革国民会議の議論を踏まえて、「教育の現状と課題と21世紀の教育の目標を踏まえて、旧法を貫く理念は今後とも大切にしていくこととともに、21世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成を目指す」という答申がなされています。
しかし、「愛国心」という言葉に違和感を覚えるのは、やはり第二次大戦戦時中の「愛国教育」の影を未だにぬぐい切れていないことが大きいと思われます。また、1999年に当時の首相であった故・小渕恵三元首相の下制定されたいわゆる「国旗・国歌法」では、「強制はしない」という前提であったにもかかわらず、東京都教育委員会では2003年に「卒業式での国旗掲揚及び国歌斉唱に関する職務命令」を出し、従わない教職員に対しては処分を下すという、事実上の強制が公然と行われています。押しつけによる「即席」の「愛国心」は、同じ方向に目を向けさせるものであり、それは逆に言えば、ほかのことから目を背けさせること、つまり「排他性」と紙一重です。本当に大切なのは、身近なことから世界へと視野を広げることではないでしょうか。
因みに、2009年度より、当校(県知事認可専門学校 鹿児島外語学院)では、鹿児島における「国連英検」の本会場になりました。この試験はまさに、英語を通じて世界に目を向けさせることが大きな目的となっています。お申し込みは当校でも受け付けています。
みっち(担当講師)
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>>さいどすとーりー>>>
~世界青年意識調査~
「愛国心」の度合いを示す一つの指針としては、内閣府が日本,アメリカ,ドイツ,スウェーデン,韓国の5カ国の18 歳から24 歳までの青少年を対象に実施している「世界青年意識調査」があります。
2004年に公表された第7回調査によると、「自国人であることを誇りに思っている」「自国のために何かしたい」という意識に関する国際比較をすると、日本人の青少年はそれぞれ72.6%と50.0%で5か国中4位となっています(1位はアメリカの90.7%と73.3%、2位はスウェーデンで85.1%と69.6%、最下位はドイツの49.7%と29.5%)。
また、日本における経年比較では、1994年の第5回調査の79.0%を頂点に減少傾向にあります。また、政治に対する関心度で「非常に関心がある」と答えた青年の割合は最下位の6.5%となっています(1位はアメリカの30.7%、2位はスウェーデンの13.6%)。このことから、「自国への誇り」と「政治への関心」には相関関係が見られますが、一方で興味深いのは、非常にクリーンな政治で知られるスウェーデンが「政治にまったく関心がない」「あまり関心がない」の合計で1位(55.7%)になっていることです。つまり、汚職などの問題がない分、あまり政治に関心が向かないという傾向もあるようです。
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参照:第7回世界青年意識調査 速報 <http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/worldyouth7/pdf/top.html>
Source >>南日本新聞ホームページ 373news.com
http://www.373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=15058
→ 鹿児島外語学院ホームページ
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Posted by GAiGO at 11:39│Comments(0)
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